フィルムの基礎知識

そもそもフィルムとは?

一般的にはプラスチックの薄い膜状の製品を指すことがほとんどですが、実は薄くて巻き取れるものであれば全て「フィルム」と呼ぶことができます。
「シート」や「箔」といった呼び方もありますが、シートはカット品になった状態のもの、箔は金属の薄いものを指して呼ばれることが多いようです。

機能性フィルムとは?

プラスチックの薄い膜は、使用目的に応じて多種多様な進化を遂げています。
こうした中でも、ある特定の目的に向けて開発された際立った特長・機能を持つフィルムたちが、俗に「機能性フィルム」と呼ばれています。

フィルムの強み・特長

  1. 1強い

    薄い膜状なのですが、破けたり裂けたりし難く、また荷重や熱に耐えたりなど、色々なストレスに耐久力を発揮します。

  2. 2軽い

    プラスチックの場合、多くは比重が0.7~1.5程度です。従って、同じ厚み、同じ面積であれば金属の1/2~1/7程度の重量となります。
    また、紙に比べても約1/2~2/3程度になり、軽量化に役立ちます。

  3. 3加工しやすい

    フィルムの場合、熱や型、或いは刃物を用いて様々な形状に生まれ変わります。
    特に近年は加工技術が進展し、複雑な3次元形状まで薄いフィルムで作れるようになりました。

  4. 4他の素材と組み合わせやすい

    プラスチックフィルムは素材の特性として素直で穏やかな性格のものが多く、しかも用途に応じた色々な接着剤が開発されています。このような特長を応用し、各種の素材の特長を生かした様々な組合せの製品が活躍しています。

フィルムの用途

分野 実例(用途例)
食品 買い物袋、食品ラップ、レトルトパック、菓子袋
医療 レントゲン写真、点滴パック、医療器具包装、医薬品包装
生活 粘着テープ、文房具
広告 POP、ポスター、ステッカー
カード ICカード、ポイントカード、プリペイドカード
自販機 製品見本、お勧めラベル、液晶画面
家電 液晶テレビ、操作スイッチ(冷蔵庫・レンジ・リモコン etc)、LED照明
自動車 カーナビ、インパネ、エアコン周辺、ウインド、フィルムアンテナ、電池
スマホ・タブレット・PC 保護フィルム、タッチパネル
電子部品 フィルム基版、シールドフィルム
建材 飛散防止フィルム、防犯フィルム、紫外線カット
記録媒体 磁気テープ、バックアップテープ
エネルギー 太陽電池、燃料電池、リチウムイオン電池
農業 ビニールハウス

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