知って得するフィルムの世界

身近にあるのに意外と知らない、フィルムのあんなこと・こんなこと。
覗いてみたら、ちょっとだけ世界が変わって見えるかもしれません!

連載3

『 そこにフィルムの底力! ~iPad Air編~ 』

フィルムは、私たちが気づかないところでも様々な活躍を見せている。今回は2013年11月に発売されたApple社の「iPad Air」に注目してみたい。iPad Airは、従来のiPadに比べ、厚さ約20%カット、重さ約28%カットと、大幅な薄型化・軽量化を果たしたことで話題を呼んだ。iPadがこれほどの進化を一気に遂げた背景には、実はフィルムが大きな役割を担っている。

ガラスからフィルムに変わったタッチセンサー

薄型化、軽量化に最も大きく影響したのが、タッチセンサーの変更。それまでのiPadはガラス製のタッチセンサーが採用されていたが、「iPad Air」ではガラスの代わりにフィルムが使わるようになったのだ。そのガラス製だったタッチセンサーが、フィルムに置き換わることで厚さ約0.1mmと一桁小さい世界に変貌を遂げた。このことにより製品全体の厚さも9.4mmから7.5mmと、約2mm薄くすることに成功したのだ。たかが2mmでも、手にとればその違いは歴然だ。

薄い機器の中でも省スペース収納

iPadタッチセンサー部分だけでなく、内部でもフィルムは薄型化に貢献している。薄い、軽い、に加えたもう一つのフィルムの魅力は、加工がしやすく形状が自由に変えられること。iPadに限らず、デジタル機器の内部にはたくさんのフィルムが使用されている。フィルム自体も更に薄くなっており、狭い機器の内部でも柔軟な形状にする事ができ、iPadの薄型化に一役買っている。

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